若手とベテランがかみ合い、DeNAに同一カード三連勝。
4年目・望月が好投、初勝利を!
阪神の高卒4年目右腕・望月惇志投手(22)がプロ3度目の先発登板。
初回から150キロ超えの直球を軸にDeNA打線と対峙し2回まで1安打無失点。
3点の援護をもらった直後の4回は1死満塁のピンチを招くも、大和を直球で見逃し三振に仕留め、代打・戸柱も左飛に抑えて得点を与えなかった。
5回も2死一塁でロペスを二ゴロに封じスコアボードにゼロを並べた。
6回106球3安打無失点と好投し、勝利投手の権利を得て、
マウンドを降りた。
7回からはタイガース得意の継投に入り盤石のリレーで逃げ切った。
望月はプロ通算42試合目の登板、3試合目の先発で初勝利となった。
矢野監督からの期待も高い22歳は「配球通りに投げることができず梅野さんに迷惑をかけてしまいましたが、とにかく1人1人、目の前の打者を抑えることに集中して投げました。内容的にはまだまだ納得いくものではないですが、野手の皆さんに助けていただいて、結果0点に抑えることができた」と力投を振り返った。
頼りになりますベテラン福留
目の前でフレッシュな二人が躍動する。
キナチカコンビだ。
3回、先頭で近本が二塁打を放ち、木浪が先制打と続いた。
その直後、打席に入ったベテラン福留孝介。
無死一塁からDeNA先発の右腕平良の外角低め直球を逆方向の左翼席へ運んだ。
平良からの自身3本目は、貴重な追加点となる7号2ラン。
「前の2人(近本、木浪)がいい1点目を取ってくれた。打った瞬間はフェンスまで届くかという感じでしたが、まだ力がありましたね。(若手には)まだまだ負けられないです」。ルーキーコンビの活躍に呼応するように、ベテランもしっかりと結果で示した。
試合後は、プロ初勝利の望月と共にお立ち台にあがった。
1歩下がって隣から優しく見守り「僕らも(プロ初勝利を)意識していた。途中ヒヤヒヤしましたけど、よく粘ってくれたと思います」とねぎらった。
矢野監督は福留の1発に「一番野球を知っている。俺らも経験したことがないようなことを経験している選手。内容のある打撃をしてくれるので、本当に助かる」と最敬礼で評価した。
まだまだ、このベテランの力は必要である。
横浜はお得意様
チームは8―0の快勝で今季7度目の同一カード3連勝。3位のDeNAとの差を3・5に縮めただけでなく、6年連続のカード勝ち越しを決めた。
今日の順位
4位の矢野阪神
3位・DeNAとの同一カード3連勝。
3・5差に縮め、射程圏内に入ってきた。
見失いかけていた目標がはっきり見えてきた。