貧打戦は先発高橋遥人を見殺しにしたとしかいえないだろう。
好投した先発高橋遥人
気迫のピッチングだった。
ここ２試合、７回５失点、５回２／３を７失点と試合を作ることが出来なった。
今日はヒットを打たれても、抑えても表情を変えず、マウンドで腕を振り、淡々をと試合を組み立て、７回を１１３球、４安打２失点と抑え込んだ。
悔やまれるのは、４回。
1点リードの1死一塁で迎えたのは４番岡本。
2球目149キロ直球を完璧に捉えられ、打球は右中間スタンド最前列への逆転2ランを喫した。
この1発にも、矢野監督は「東京ドームで本塁打を怖がっていたらバッテリーも投球にならない。バッテリーで攻めていく気持ちが出ていた」と責めることはしなかった。なかった。
今日の敗戦で5敗目を喫した高橋遥だが、この日で防御率2・96。
規定投球回数に達すれば、リーグ５位に位置づけられる好成績である。
それでも今季まだ2勝しかできていない、悲劇の左腕である。
高橋遥人を見殺しにした貧打線
好投を見殺しにしたとされる打撃陣だが、矢野監督も「バッターがなんとかしたらなあかんよね。あのピッチングで負けさすわけにはいかないって、それは、やろうとしてもできへん時もあるけど、それをなんとか、チーム全体でやっていかないと」と奮起のコメントを残すようにまずかった。
チャンスが無い訳ではなかった。
それもキーとなるはずのバッターに繋がっていたのに。
悔やまれる敗戦である。
大山悠輔内野手
四番から６試合連続で降格中。
３度の絶好機に凡退し、足を引っ張った。悩める主砲は「自分の中でこうやろうと思っていたことができなかった」とガックリ。
ジェフリー・マルテ内野手
４番に座ったマルテだが、岡本のホームランで1点リードされた5回1死一、二塁。
桜井のカットボールを引っ掛けて三塁併殺打に倒れた。
４番の勝負どころでの打撃がチームの明暗を分けたと言っても過言ではない。
点圏打率2割2分9厘、４番としては物足りないが、このまま４番で使い続けるべきなのだろうか？
今日の順位
これでチームは３位転落のＤｅＮＡと５ゲーム差…。
残り試合、クライマックスシリーズ進出を考えれば、まさに崖っぷちといえる。
