9月4日のDeNA戦(横浜)は序盤優勢に戦いながら、5―7と痛恨のサヨナラ負けを喫した。
悔しいゲーム展開
ミスで流れが変った
4回に先制2点タイムリーを放った北條が、1点差まで迫られた7回1死で走者を送れずバント失敗。
8回には内野安打で出塁した近本がけん制アウトとまさかのボーンヘッド。
DeNAよりも多い14安打を放ちながら11残塁と得点につなげられなかった。
守備でも6回にサード北條の一塁悪送球から傷口を広げた。
ショッキングな幕切れ
5-5の延長10回。
1死から6番手能見がロペスを四球で歩かせると、カウント2-1から筒香に内角スライダーをフルスイングされ、右翼席中段に運ばれた。
ドッと沸くDeNAベンチとは対照的に阪神ベンチは意気消沈。
4時間18分のロングゲームは矢野阪神にとって痛すぎる敗戦となってしまった。
ゲームセット直後にベンチ裏から出てきた矢野監督は悔しさを押し殺すように口を開いた。
「まあ、そら負けるには原因がいろいろあると思うし、1本が出ないのもそうやし、ミスもあったしね。原因はいろいろとあると思う」。
4点リードの試合は最後にまさかのうっちゃり負け。
指揮官は「ピッチャーだけの責任には俺はできへんけどね」と攻守でのミスをポイントに挙げた。
総動員も崩れた投手陣
落雷の影響でノーゲームとなった前夜。
矢野監督は「中継ぎも総動員でいける」と宣言。
「みんなで狙っていく」とCS進出を絶対目標に挙げた。
その言葉通りに6回途中で先発秋山を下げると、惜しげもなく強力中継ぎ陣を投入。
だが、ミス連発が投手陣にも影響したのか…。
投手陣は今季ワーストタイの4本塁打を浴びた。
守り切れなかった先発・秋山
先発登板の秋山は直球にカットボール、ナックルカーブにフォークと多彩な球種で相手打線に的を絞らせず、一人一人丁寧な投球を披露した。
立ち上がりを三者凡退に抑えると、二回は先頭の4番・筒香の当たりを好反応で捕球し、投直。
後続も危なげなく打ち取り、序盤三回までは一人の走者も許さない完璧投球だった。
四回、2死走者なしから3番・ロペスに初球の甘いカットボールを捉えられ、左翼スタンド上段へのソロで初安打を許したが、被弾による1失点。
しかし、問題は六回だった。
先頭の中井に安打を許すと、2番・ソトに中越えへの2ランを浴びて、2点差に迫られた。
続くロペスを三塁・北條の悪送球で無死一塁となったところでマウンドを降りた秋山。
2番手の島本が1点を献上したものの、リードを保ってバトンをつなぎ、勝利投手の権利を得た。
結果的には5回0/3を投げ5安打4失点。
序盤は相手打線を完璧に封じていたが、六回に3失点を失い、後悔の残る登板となった。
降板後、右腕は「点を取ってくれた後に点を取られてしまい、課題としてきた長いイニングを投げることができず、悔しい投球となりました。次回は長いイニングを投げれるように取り組んでいきたいと思います」とコメントした。
優等生ジョンソンまで
8回のジョンソンが登板51試合目で佐野に来日初被弾を喫した。
ジョンソンは「失投です。この球場では誰でも気をつけないといけない。うまく捉えられた…」と猛省した。
今日の順位
4位の矢野阪神
3位広島も敗れたのに。。
痛い逆転負けでゲーム差を縮めることができず、2・5差。